装薬緑4

事後の前進は各個前進

台湾の語学留学に事前学習は必要か?

はじめに

 現在の特性上、事前の下調べは重要です。

事前の語学学習は不要か?

 結論としては最低限はやっておいたほうがいいと思います。ここでいう最低限とはピンインを理解していて語彙も少しわかる程度でしょうか。既に渡航していて、ついでにということなら状況が異なります。ただ今から語学学習を目的に行くのであれば、全く出来ないという状況で臨むのはあまりおすすめできません。特に現状はワーホリしかないですし、師大のような4学期制の学校だと4学期目の真ん中くらいでビザが切れます*1

 何が言いたいかというと意外と時間が無いのです*2。そもそも語学学校には非漢字圏からの学生も多いので、初学者のクラスだとまずは漢字とピンインに慣れさせるような内容のモノが多いように見受けられます。多くの日本人が経験したことのある、なんとなく中国語の新聞の内容が理解できるという能力は中国語学習では大きな長所なのです。つまり未学習でも日本語話者にとっては既知の部分が多いので、ピンインや基礎の基礎となる語彙は自分である程度取り組んでおいたほうがその後のスタートラインが大きく変わります。それから、文化的な背景が似ているというのも語学学習に大いに役立ちます。

事前学習は重要

 師大のインテンシブの場合、1学期で全15課の教科書一冊を終えるタイムスケジュール。ただ1つの教科書毎に3レベルのクラスがあり、クラス分けテストの結果で判定されます。例えばレベル1の11課からレベル2の10課までという1学期に2冊の教科書を使うということもあります。大体1ヶ月で5課進むという具合です。つまりレベル1の1課から始めるのと、11課からでは2ヶ月ほど開きがあります。おそらく2,3ヶ月も独学すればレベル1の11課からのレベルに達することは難しくないと思うので、渡航前の事前学習はぜひやりましょう。授業料も馬鹿になりませんし、少しむずかしいくらいの学習環境が一番いいのではないでしょうか。

日本での事前準備は無駄になるか否か

 台湾では繁体字が用いられますし、小学校ではピンインではなく注音符号を用いて学習します。だから繁体字と注音を事前学習する必要があるかどうかといえばそうではないです。そもそも台湾の語学学校のほとんどは発音表記にピンインを用いることがほとんどです。確かに永住するとなれば注音がわかるほうが良い(注音がわからない台湾人は居ない)とは思いますが…

 日本では台湾華語の教材は無いに等しいというのは、おそらくこの記事を読まれている方であればご存知かとおもいます。普通話の教材が圧倒的に多いですし、台湾華語の教材は観光向けとか台湾からの輸入で割高であるとか少しとっつきにくいです。

 ただ、個人的にはわざわざ入手の難しさと選択肢の少ない教材を選ぶ意味は果たしてあるのかという点です。重要なのは「中国語」に触れて基礎を築くことであって、導入段階では簡体字とか繁体字は正直どっちでもいいのです。むしろ繁体字はこっちに来てから初めて触れるくらいで全く問題ないです。確かに簡体字で勉強してから繁体字に切り替えるのは二度手間な感はありますが、結果的に両方わかるようになったほうが後々楽なので無駄にはならないと思います。

*1:隔離の14日間と準備期間考えると、かなり授業日数が余る

*2:1対1とか、1ヶ月ごとのタームの学校に切り替えるとか方法はあるにはある。実際来年のビザ周りの状況で切り替える予定