前職の雑感
自衛隊には1年しかいなかったけど、多々思うところがあってとりあえず外にぶちまけておきたい感があるのでとりあえずなんか書いておく。
職種やら中隊によるんだろうが、最初の1年の間は大体9ヶ月くらいは教育ってものがあって、いわゆるMOSと言われる自衛隊の中で使う資格を取らされる。これがないと何も仕事ができない。例えば車の免許を持っていても、自衛隊の中で教育を受けないと自衛隊の車は運転できない。
たまにテレビで新隊員の特集をやっているけど、入隊して3ヶ月は大体ああいう感じの教育を受ける。内容自体は大したことはないけど時間と決まりごとを守らせることを徹底させるための教育という感じ。この教育をどこで受けるのか(希望する部隊の枠を多く取れる力のある部隊か)、直近の上司に気に入られるか(欲しい人材かどうか)で少なくとも数年先の人生と給与に変動がある。下手したら定年まで影響することは必至だ。僕はここでやらかしたので田舎に飛ばされてしまった。
ただ1年間この生活をしていて思ったことはこういった人事の諸々に関しては、単純にゴネれば結構本人の希望通りになるパターンが散見された。悪い意味で融通性のあるところがあって、ゴネまくって人事異動をひっくり返してしまうこともある。
実際のところ僕もこれに気づいて任期途中で退職することもできた。恐らく環境に恵まれていたということもあるかもしれないが、本人の強い意思というのを明確にすると多少の無理は聞いてくれることが儘あるようだ。自衛隊はゴネるに限る。
ゴネるという行為に後ろめたさを感じる人も多いようで自分も前期教育ではそうであった。上司にものを言うのが躊躇われる環境であることには間違いない。まして前期では尚更だ。だが、少なくとも部隊が決まるという自衛隊のキャリアでの超絶重要イベントだけはここだけは絶対に譲れないものと思って徹底抗戦する方がいいと思う。うかうかしてると陸曹になって後戻りできなくなってしまうよ?